2004/Feb/14th〜Jade Kwan in 香港ミニツアー編

さてさて、香港ミニツアーでもレポしましょうかね。今回は海外だったから日本で御留守番していた皆様にまとめてどっか〜んまいりますhょ。

朝の早朝から皆で成田に向かいました。早朝の苦手な私はもちろん前の日から飲んで飲み続けました。

すでに皆さんお疲れ?しかし海外で演奏するだけでも大騒ぎだね。地道な詰み重ねは大事。

飛行機の中もビール飲んで映画みてたらあっという間に着いちゃった。しかし香港の飛行場の自動廊下の細くて長い事長い事。

酔っ払いの私にはそれはそれは長く感じられましたぜ。

着いたら熱いでやんの!これじゃマフラーとかしていた日本とエライ差だね。しかも超ブルースカイ!

夏の終わりの涼しいくらいだもん。Tシャツでもオッケイな温度差にわたしゃ〜ウキウキさ!やっぱ寒いのはイヤ〜だもんね。

10年ぶりに来た香港は随分印象が変わった。なんか随分と小奇麗になってた感じ。

昔流行ったSIM CITYっていうゲームのように、同じ形の建物が綺麗に並んでいたりして見てて面白い。

しかしこの一角一角に様々な人生があるんだな〜、とか考えてとても果てしない気分にもなった。

香港と言えば「全部漢字」taxiだって漢字で書けば「的士」

当て字だろうね。日本人から見れば、なんか面白くない?

ホテルなんか最高さ。窓からは素敵なオーシャンヴューよ!疲れた〜〜!

ここで9日間も暮らすんだから、まずは部屋の模様替えさ!

音楽も聴けるはパソコンも設置したは洋服もタンスに収納完了!

さ〜、自分の部屋のようになりました!なんたってメンタルは大事だもんね。

そうこうしてたら、早速お食事。初日はスタッフメンバー合同で香港ではヤングなピープルが集まりそうなとこでデナー。

まー、こちらの人は食べ物はやはりスンゴイ!食卓は毎日いつも色とりどりで賑やか。

また大人数で食べるから話も弾むし、食欲も弾む。

ゆえに太らないよう気をつけねばね。

大体食材がそのまんま!グロいじゃん!グロイじゃん!でも新鮮で美味しかった。

しかし毎日殆ど中華料理だったので、後半は少々日本の味が恋しい毎日でした。

個人的に気に入ったのはチンタオのデッカイボトル。小さいのしか見た事無いものがでかいと

なんか得した気分になるもんね。

しかし我らは仕事で来ているのは忘れてはいかんぜよ!次の日から毎日リハーサルでございます。

気持ちは日本にいる時と変わらない感じで毎日お仕事お仕事。

さ、ここが問題の香港で新しいスタジオでございます。なんか天井は低いし蛍光灯のカバーは振動でガタガタ言うし。

しかし慣れれば良い感じでリハーサル出来ました。JADE姫もSAXを吹いたりブラスセクションとコーラスガールズと

色々リハーサルでやる事が山積みさ。

→→→→→拡大→→→しじみ目!?

 

2日目のリハーサルでは雑誌とかの取材がどっさりやって来た。こっちではJADE姫は凄く人気者じゃったね。

しかもちゃっかり芸能速報のように雑誌に掲載されてた。またもや不意をつかれた疲れ顔。

雑誌の記事はもちろん漢字だらけでしたが、大体の事は分かるもんさ。さて、皆さんには解読出来るかにゃ?

關心妍専誠由日本請来一班音楽師、陣容非常覺盛

ま、たぶん日本からバンドをひきつれ、非常に盛り上がっている。的な感じな漢字。

 

連日深夜までリハは続き、3日目にしてようやく香港の街を散歩出来た。夜はデッカイ高層ビル達が全然違う表情に見えた。

なんだか外見があまりに無機質だからちょっと無気味ですね。

そんな中私的にヒットした二つ。日本No.1牛肉飯。こちらではガンガンみんな食っているってさ。

まだ食べたい方はホンコンで。

それと町のいたるとこに設置された黄色と白のランプ。

僕にはアイスクリーム屋さんの店先のアイスかビールに見えて、街がちょっと可愛く見えたよ。

さ、リハも終わり、いよいよ会場入りしました。ちょっとお気に入りの写真は大きめに載せちゃう。

シートがカラフルでこれまた可愛らしい。このセンスはイギリスの感覚か香港の感覚か?私好みなコロシアム!

しかしま〜、文化の違いで色々驚かされた事が多かったが、過ぎてしまえばみな良い想い出。

私はひたすら見に来てくれる1人でも多くのお客さんが、笑ったり喜んだり驚いたりしてくれれば満足。

しかと音に乗せて皆様に何かが届きますように!

今回は二人の黒人プレーヤーと共に演奏できた。やはり日本人からは学べないような事を沢山教わったような気がします。

彼はKieth(キース)。別名=安田君。以前も一緒に音は出した事があるナイスなキーボードプレーヤー。

昔は泣くコも黙る「ダズバンド」っていうすッげーバンドにいたんだぜ!

さて、もう1人のブラザーはMr.T(ミスターティー)。別名ティーちゃん。

御覧の通り200Kgだぜ!彼の衣装を俺が着ればまるで「かかし」

オイらの事なんかひょいと持ち上げちゃう。

彼の叔父さんはモータウンのフォートップスのメンバーだぜ!血筋は大事。

彼らブラザーは言わば兄弟。二人の強力なキーボードブラザーは最高に良い音と味を出してたね。

彼女はマギー。ゲストで3曲ぐらい歌いました。ステージの彼女とオフの彼女はまるで別人。大人と子供ってくらい違うのさ。

日本にもよく来るんだってさ。なんか仲良くなった。今度は一緒に演奏しましょうね。

さて、本番も3日前。今回はブルースカイベース1本で挑みました。なかなか5弦も随分慣れました。

感情を伝えるためには自分の指先からベースへ。楽器が手に馴染んだらこっちのもんです。

僕にとっては楽器は武器ですよ。ハイ。

沢山の人達の協力のしあいで一つの舞台は完成いたします。イスを並べる人から照明をつる人から

みんながワクワクしているのは、きっとメンバーもスタッフも皆同じだったでしょう。

こっちでは日本のミュージシャンを使うと言う事は随分と凄い事らしい。

だったら日本人ミュージシャンの意地を見せたるぜ!と、ふつふつ燃えておりました。

でも楽屋はいつもワイワイガヤガヤ。今回はジャンガポッポなリズム隊なので、私とリョージは仕事っぽく見えなかったろうな。

平気で皆の前でも喧嘩するし、ボロクソ言い合ってるし。本気でふざけてるし。でも全てはJADEの成功のためさ。

だてに付き合い長いんだから最高のグルーブ出さねば許しませんデ〜〜!!!!アニキ!

本番が近付くにつれ、彼女の変化にも気が着いた。

ドンドンと歌姫の素顔を出してきた。がんばれ〜!見てもらう人に感動と夢を与えるのがチミの役目じゃ!

そのためならお兄ちゃんは何でも力になるで〜〜!!

本番当日楽屋は日本よりも派手な花が沢山。祝演唱会成功、ん、日本語じゃない?って感じな漢字。

やはり香港はカラフルなのさね。そこら中イイ匂いがあふれておりましたぜ。

さて、またまた香港カルチャーショック!本番前に生け贄の儀式だっぜ!!

主催者やレコード会社や出演者やみんなでお線香を持って成功祈願。

北京ダックだったらいいのに、、、などとつぶやきながらも神妙にお祈りしました。

二日間とも本番前にこの儀式はありました。

この国はライブ一本の度にブタさん一匹!?

わたしゃ〜本番前は飯があまり食えないうえに、焼豚はNoThanksでした。

しかしこの国は何かと食い物が密接しているというか、食文化の違いに「37ヘイ」程机を叩きました。

さ、本番やってます!私はどこだか分かるかな?

ほれ!ここですよ。私!見えますか〜〜お母さん!スクリーンにも映ってますよ〜お父さん!!

では見つけられない方のため拡大しておきましょうね。

でっかいホールは気持ちがいいぜ!ベースのブンの一つで床がぐらぐらゆれやがる!く=ーーーーっ、

たまりませんわ〜この快感。揺れる会館。カ、イ、カ、ン。

こちらのお客さんは絶対席を立たぬが、最後の曲だとさっさと帰ります。

しかしさすがの2日目は帰る人は少なかったような気がする。

私も自分的に全てを出し切ったように楽しく演奏させてもらいました。

香港のお客さんはどんな事を思いどんな事を感じたのか、聞いてみたかったな。

全て終了しての大パーティーの図。これぞ音楽の力によって国境を超え人種を超え一つになった瞬間!?

みんないい顔してます。上司も部下も関係ないのさ!みんな同じ人間が喜んでいる。

これだから音楽はヤメラレナイ。

Jadeは街とかでも皆の人気者。レストランで顔を真っ赤にしてドキドキしながらJADEと話をしている小さなファンの子供に出会いました。

彼女の瞳は憧れの人を見て、もう心臓発作起こす寸前な程高揚していた。

そう、ちょうど昔の自分見ているみたい。オイらも最初はこうだった。

Jade姫、貴女は立派に子供達に夢と希望を与えているンだね!偉いぞ!頑張れよ〜〜〜!!!

オイらも負けないくらい人に夢と希望を与える立派なエンターテナーになるからね!

日本では誰も知らないJADEという女の子は確実に違う土地で夢を売って頑張っていました。

また一緒に音楽が出来る時が楽しみです。

9日間はあっという間にすぎました。帰りの飛行機はやはり早朝。

来た時同様、とても酔っ払いな私。なんか1ヵ月くらいいた気分です。

空港では出国口でサーモ検査。なんだか夢見ているばかりじゃイケナイ現実に遭遇したような気分。

地球の上だけは安全と思っていたのは遠い昔。ウイルス、戦争、核兵器、

世の中に溢れる悪いモノが全て無くなれば良いと思ったが、人間は危険と隣合わせじゃないと

幸せを感じれない哀れな生き物なのかもね。

え?私??そんなジレンマなんかで悶えたりしませんぜ!

さ、帰ったら気持ちを入れ替えて音楽道を邁進するでござる。

楽しい香港ミニツアーこれにて一件落着〜〜〜。